「年を重ねること」は、誰にもさけられません。どう受け止めるかが、高齢期を豊かに過ごす一つの鍵です。「年を重ねること」に伴うマイナス面をいかに補うかとともに、プラス面をどう伸ばすかが課題です。
<高齢者のこころの健康に影響を及ぼす事柄>

このように、自分自身の環境や身体の変化が、身体面だけでなく、「こころの健康」にも影響を及ぼします。様々な原因で体調を崩しやすい時期であるという自覚を持ち、健康面に目を向けることが大切な時期といえます。また、急激な体調の変化というよりも本人もあまり気づかないうちに健康を害していることも少なくありません。「何となく体がだるい」、「食欲がでない」、「興味がわかない・物事に関心がもてない」、「やる気が起きない」、「人と会うのが億劫」、「不機嫌で怒りっぽくなった」、「下痢や便秘が続く」、「動悸がする」など“以前と変わったな”という症状が続く時は,本人だけでなく周囲の人も気をつけてあげましょう。
<高齢者に多い病気>
代表的なこころに関する病気について説明します。
●うつ病について
「うつ病」というと自分には関係ないと思われるかもしれませんが、「こころのカゼ」と呼ばれるくらいよくみられる病気です。軽症のものを含めると7〜10人に1人が経験するといわれています。お薬などで治療できますが、放っておくと重症化することがあるので早めに専門家に相談しましょう。
うつ病の引き金は、生活環境の変化・対人関係の変化だといわれています。主な症状としては、憂うつな気分・睡眠障害(早朝に目が覚める)・興味や関心の低下・食欲不振・無気力(やる気が出ない)・自責感などです。
●認知症について
認知症は単なる老化現象ではなく脳の病気なので、40歳代や50歳代でなることもあります。大きく分けると未だ原因がはっきりしていないアルツハイマー性と脳梗塞等が原因の脳血管性があります。また、認知症は介護が必要となった原因のうち4番目に多く、全体の1割を占めています。
認知症というと、物忘れを1番にイメージされるかもしれませんが、歳をとってくると誰しも物忘れはあります。認知症での物忘れは日常生活に支障をきたすほどの記憶力低下をいいます。その他の症状としては、時間や場所がわからなくなる、理解力の低下、人格の変化などがあり、そこから不安や抑うつ、興奮、妄想等も起こることがあります。
<生活上での工夫点・注意点>
高齢期は、年を重ねることで記憶力などの一部は衰えるものの、長年の豊かな経験や知識を生かし、今までに培った人間関係を支えとして、精神的には円熟・調和の方向へ発展します。今まで身につけた力を発揮するなど、いきいきとした生活を心がけましょう。
また、今まで「・・・のために」生きてきた人生を「自分が楽しむ人生」に変えてみてください。
その他にも病気の予防の工夫を紹介します
| うつ病の予防 |
毎日の小さなストレスの積み重ねが大きな疲れとなり、心にも影響します。疲れにくいこころづくりをしましょう
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楽しい時間、趣味の時間をもとう
A 生活の中でこころにゆとりをもとう
B 疲れたときは、無理せず休もう
C 十分な睡眠をとろう
D 友人や家族と話をして、気分転換しよう
E 適度な運動をしよう(体の健康は、心も健康に保ちます)
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| 認知症の予防 |
@ 興味と好奇心をもち続けよう
A 常に頭を使うようにしよう
B 人とのお付き合いを大切にしよう
C おしゃれを忘れないなど自分のことに関心をもとう
D くよくよせずに明るい気分で生活を
E バランスのよい食事を
F 適度な運動をしよう
G 酒やタバコはひかえよう
H よく眠り、日中は活動的に過ごそう
I 生活習慣病の予防、早期発見、治療を
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<身近な相談窓口>
●うつ病やこころの病気については・・・
・右京保健所(こころの健康相談日)
毎木曜日 午後1時30分から3時30分受付(TEL861-2176)
・こころの健康増進センター 電話相談専用(TEL314-0874)
●認知症については・・・
・右京福祉事務所(861-1101、861-1454)
・右京保健所(861-2176)
(専門相談)
・京都市長寿すこやかセンター 予約制(TEL354-8741)

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